アトピーでも医療脱毛を受けられるか?

アトピー(アトピー性皮膚炎)でも医療脱毛(医療レーザー脱毛)を受けることは可能か?という疑問に対しては、アトピーだからと言って全く受けられないということはありませんし、アトピーに関する症状の程度や治療の内容にもよるといえます。

アトピーを患っている方でも、医療脱毛を受けている方が少なくありません。医療脱毛を行う医療機関(クリニック)では、初回の無料カウンセリングを受けるだけでもOKというところがたくさんあります。

こうしたことから、アトピーにかかっているという方は、まずは医療脱毛のクリニックで、自分の症状や処方されている薬・治療法などを話した上で、医療脱毛が受けられるかどうか相談してみることをおすすめします。

アトピー性皮膚炎とは

そもそもアトピー性皮膚炎とは、アレルギー反応との関連が疑われるもののうち、皮膚の炎症や湿疹が伴ったものを指す疾患です。一般的には、皮膚の過敏症が慢性的に生じてしまう症状を指す言葉といえます。

アトピーの原因には諸説ありますが、それが発症するメカニズムや、アトピーが生じる仕組みは、詳しく解明されていません。その一方、ステロイド剤や抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬などが、アトピーの治療に有効だとわかっています。

アトピーの治療に使われるステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)は、皮膚に塗布する外用薬が中心で、症状の度合いに応じてランクが分かれています。ステロイドの外用薬は内服薬と違って副作用が少なく、免疫反応を抑制して症状を改善する効果があります。

日本では残念ながら、アトピーに対するステロイドの外用薬と、副作用が大きなステロイド内服薬を混同し、外用薬がアトピーを悪化させるという間違った情報も流布しています。かつては、こうした状況を利用した悪徳商法の逮捕者も多数出ています。

そもそもステロイド自体は、共通の構成を持った物質の総称であり、細胞膜の重要な構成成分、消化吸収作用に役立つ胆汁に含まれる胆汁酸など、生体内でも重要な役割を果たす物質です。

特にホルモンとしての役割を持ったステロイドのことをステロイドホルモンといいますが、これにはアトピーの治療にも応用されている副腎皮質ホルモンや、人体の形成に役立つ性ホルモンが含まれます。

ちなみに、コレステロールも本来は、細胞膜の構築や維持に必要な物質であり、これもステロイドの一種です。コレステロールは、ステロイドのなかの特殊なグループであるステロールという物質群に属した物質です。

このように、アトピーとは皮膚の湿疹や炎症、痒みなどが慢性化した症状であり、アレルギー反応による免疫疾患と考えられています。アトピーの治療には、ステロイド外用薬など適切な薬物の使用が有効であり、副作用も少ないといえます。

アトピーと医療脱毛の関係

アトピーだからといって、医療脱毛(医療レーザー脱毛)が全く受けられないということはありません。医療レーザー脱毛は、特定の波長を持つレーザーを照射することで、体毛に含まれる黒いメラニン色素が熱を吸収する性質を応用したものです。

医療脱毛のレーザーは、メラニン色素が溜め込んだ熱エネルギーが、毛根に波及することで、体毛を作る組織ごと破壊する仕組みです。このため、レーザーはアトピーの肌や敏感肌に直接ダメージを与えるものではありません。

医療レーザー脱毛が照射するレーザーは、ムダ毛に対してだけ、選択的に反応をもたらします。カミソリによる剃毛や毛抜きといった自己処理が皮膚の表面や毛穴そのものにダメージを与えるのに比べると、皮膚への影響はほとんど無いといえます。

ただし、医療レーザー脱毛は、皮膚の上から熱を含んだレーザーを照射します。あまり強いレーザーを与えることは、体毛だけでなく、皮膚も熱を溜め込んで、はれやむくみ、やけどなどの肌トラブルの可能性を高めます。

こうしたことから、アトピー肌や敏感肌の症状の中には、炎症が強く出ている部位や色素沈着が強い部位には、医療レーザーを照射できない場合があります。こうした程度や症状の度合いによって医療脱毛の可否が変わるため、気軽にカウンセリングを受けてみましょう。

アトピー治療で、ステロイド剤を外用薬(塗布薬)として処方されている方も多いと思います。皮膚科の医師のなかでさえ、ステロイド外用薬は医療脱毛に良くないとか、ステロイドを塗布された部位を照射すると色素沈着が起きると誤解している方がおられます。

しかし、ステロイドを使用しているからと言って、脱毛が出来ないことはありません。ステロイドを塗布していても、皮膚炎、苔癬化、著しい色素沈着などがない限り、レーザーを照射することは出来ると考えられます。

もちろん、皮膚の状態によっては、トラブルのある範囲を部分的に避けてレーザーを照射したり、照射自体を見送ったほうが良い場合もあります。

また、長期間のステロイド使用によって、皮膚が薄くなっていたり、うろこのようにボロボロと皮膚が剥けていれば、ステロイド剤の使用を控えたうえで、肌状態がレーザー照射可能な状態まで改善してから脱毛施術を受けるという場合もあります。

ここまで見てきた通り、アトピーだからと言って、ただちに医療脱毛は無理ということはありません。まずは初回カウンセリングで、症状の程度と治療法・処方薬の内容を伝えてみて、脱毛したい部位の状況を確認してもらうことがおすすめです。

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