脱毛方法の種類と比較

ここでは、さまざまな脱毛方法の種類を比較していきます。脱毛法といっても、医療機関(クリニック)、エステサロンを利用するものから、自宅で気軽に自分で行うものまでさまざまです。

今回はこうした脱毛方法を種類別に説明して比較し、脱毛の効果・持続性、費用、痛み、リスクという観点から取り上げていきます。

医療レーザー脱毛

医療レーザー脱毛は、一定の波長を維持した光(レーザー)を照射することで、体毛を作る組織ごと破壊する脱毛方法です。他の脱毛方法と比較すると、医療行為として認められており、高い出力のレーザーを照射するため、脱毛効果が高いといえます。

医療レーザー脱毛は公的健康保険の適用外(全額自己負担が原則)ですから、費用は高くなります。ただ、脱毛効果が長い期間に渡って持続するという点は、他の脱毛方法よりも抜きん出て大きなメリットだといえます。

医療レーザー脱毛では、かえって増毛化・硬毛化したり、ヤケドや打ち漏れといった可能性がゼロではありませんが、発生確率は極めて低く、万が一そうした状態になっても適切なケアを行う医療機関が多いといえます。

赤み、ヒリヒリ感、むくみ(炎症性浮腫)、かゆみなど、大半の方は2~3日で治まりますし、埋没毛や毛のう炎もほとんどの方は放置しても自然治癒します。多くのクリニックでは、これらの症状が継続した場合のケアもしっかりと備えています。

こうした医療レーザー脱毛のリスクやそれに対する対応については、医療レーザー脱毛のリスクと対応で詳しく説明しています。

なお、こうした医療レーザー脱毛のリスクは、脱毛方法の原理的な仕組みが同様の針脱毛や光脱毛(フラッシュ脱毛)も同様に持っています。さらに、自分で毛抜きを使った脱毛方法は、毛穴を広げたり毛細血管を損傷させるため、医療レーザー脱毛よりも高いリスクがあるといえます。

医療レーザー脱毛は、リスクがゼロとは言えませんし、照射時に痛いと感じることもあります。ただ、そのリスクの発生頻度は極めて低く、照射時の痛みは笑気麻酔やクリーム麻酔などの使用で軽減することもできます。

現在では、医療レーザー脱毛はとても安全性の高い脱毛方法といえますし、万が一リスクが生じた時のケア対応も安心できる医療機関が多く見られます。費用が高いものの、高い出力のレーザー脱毛で、他の脱毛方法と比較すれば高い脱毛効果の持続性は抜群といえます。

針脱毛

針脱毛とは、毛穴ひとつひとつに針を差し込み、電気を通すことで毛根を破壊する脱毛方法です。体毛を作る組織を破壊するという意味で医療レーザー脱毛と同じ原理であり、高い脱毛効果が持続するという点で、医療レーザー脱毛と同じメリットが挙げられます。

また、毛穴ごとに針をさして電気を通しますから、毛穴が深い部分や、医療レーザー脱毛が苦手な部位もピンポイントで脱毛できます。ただし、電気を通す針を直接毛穴に差し込むのですから、激しい痛みを伴うことがあり、ヤケドになる可能性も高まります。

針脱毛は、本来は医療機関にのみ認められた医療行為ですが、電気の出力を抑えて医療行為に該当しない範囲で行うエステサロンもあります。どちらの場合も費用はとても高額で、全額自己負担が原則です。

針脱毛は毛穴ひとつひとつに針を差し込み、電気を通します。施術中に動くと、ひどいヤケドになる可能性もあります。また、この脱毛方法を行う側も、適切な研修と経験を積み重ねた、熟練度が高いスタッフの技量が問われるといえます。

光脱毛(フラッシュ脱毛)

光脱毛(フラッシュ脱毛)とは、光を照射することで毛根を弱らせる脱毛方法です。これと原理が同じ医療レーザー脱毛は、医療機関にのみ認められた医療行為です。医療行為に該当しない範囲で、出力を抑えた光を照射するのがエステサロンの光脱毛といえます。

光脱毛は、医療レーザー脱毛や針脱毛と比較すると、とても安い価格設定がされています。ただし、出力を抑えた光を照射するため、毛根を弱らせる程度の脱毛効果で、体毛を生成する組織を破壊するほどの効果は得られないといえます。

また光脱毛は、医療レーザー脱毛や針脱毛と比較すると、脱毛方法の仕組み自体は同じです。照射時の痛みやさまざまなリスクが同じようにありますし、医療行為では無いため麻酔などを受けることはできません。

脱毛クリーム(除毛クリーム)

脱毛クリーム(除毛クリーム)は、アルカリ性の薬剤であるクリームを使って、タンパク質で出来た体毛を溶かす脱毛方法です。ただし、皮膚もタンパク質で構成されていますから、かぶれ・ただれやアレルギー反応など、皮膚へのダメージを与えるリスクがあります。

脱毛クリームは、とても安い値段で気軽にできる脱毛方法です。他の脱毛方法と比較すると、痛みがほとんど無い点もメリットといえます。ただし、体毛の目に見える部分だけを除去し、毛根は残るため、根本的な解決方法とはいえません。

脱毛クリームは、体毛を生成する組織には何も影響を与えないため、脱毛効果は一時的なものですし、頻繁に繰り返す必要があります。脱毛というよりも、短期的に表面上の体毛を取り除く除毛にとどまるといったほうが適切だといえます。

脱毛ワックス・脱毛テープ

脱毛ワックスは、皮膚にワックスを塗布し、これが乾燥したら一気に体毛ごとはがすという脱毛方法です。似たような方法として、脱毛ワックスではなく脱毛テープを使った方法があります。

脱毛ワックス・脱毛テープとも、脱毛したい部位にいったん付着させたものを、ムダ毛ごと一気にはがすという仕組みは同じです。特に脱毛ワックスは、毛根ごと抜き取ることができます。

どちらの方法も、自宅で気軽におこなうことが出来ますし、非常に安い費用で済ませることができます。ただし、毛乳頭や毛母細胞をまるごと破壊するわけでは無いため、脱毛効果は持続せず、また新たな毛が生えてくるたびに繰り返し行う必要があります。

また、直接皮膚にワックスやテープを付着させてからはがすため、皮膚への負担が大きく、毛穴を広げたり傷つける可能性があります。痛みもそれなりですし、かぶれ、ただれ、炎症などのリスクは少なくないといえます。

家庭用脱毛器

家庭用脱毛器も、多くの場合は光を照射して毛根を弱める仕組みを使ったものであり、原理的には医療レーザー脱毛や光脱毛と言われるものを自宅で気軽に行うことができるものです。

当然ながら医師の持たない方が医療機関でも無い自宅で医療行為を行うことは法律で禁止されています。このため、家庭用脱毛器も医療行為に該当しないよう、非常に弱い照射出力に抑えられたものです。

家庭用脱毛器は他の脱毛方法と比較すると、激しい痛みを感じることはあまり無いと思います。ただし、原理上はレーザー脱毛などと同じですから、赤み、ヒリヒリ感、むくみ(炎症性浮腫)、かゆみなどのリスクはそれなりに考えられます。

医療レーザー脱毛と比べると、家庭用脱毛器の脱毛効果は長く続くものではありませんし、高い脱毛効果を得るものでもありません。照射出力が弱いぶん、毛根の活動を弱める程度にとどまり、体毛を作る組織の破壊という根本的な解決方法には至りません。

もちろん、家庭用脱毛器は医療レーザー脱毛や脱毛エステに通うよりも安く済むと思いますが、それでも専用機器はそれなりの値段がします。機種によっては、カートリッジ交換などランニングコストがかかる場合もあります。

毛抜き

毛抜きによる自己処理は、最も安く済ませることができる脱毛方法といえます。ただし、他の方法と比較すると、新しい毛が生えるたびに処理する必要があり、比較的短期間に繰り返し行う必要があります。

また、毛抜きによる脱毛は、毛穴を広げてしまったり、毛根とつながる毛細血管を損傷させる可能性があります。出血や炎症のリスクが高く、かさぶたができることで埋没毛や毛のう炎を招く可能性もあります。

確かに毛抜きは費用面だけを考えると最も手軽にできる脱毛方法です。しかし、毛根を傷つけるばかりで体毛を作る組織にはダメージとならず、痛みや炎症、色素沈着(黒ずみ)などのリスクが高いばかりで、持続性がある根本的な解決方法とはなりません。

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