脱毛効果の出やすい部位・出にくい部位

医療脱毛では、脱毛効果の出やすい部位と出にくい部位があります。一般には、脇やVIOラインなど、太くて濃い毛が多い部分は脱毛しやすく、背中、二の腕、胸やお腹の部位など、細くて薄い毛が多い部分は脱毛しにくいと言われます。

実際に脱毛しやすい部位・しにくい部位というのは、個人差があります。どの部分の毛が太くて濃いのか、どの部分の毛が産毛や細くて薄いのかは、それぞれのひとによって異なるからです。

また、どこまでの脱毛で満足するかという点も、個々のケースによって異なります。産毛まで完全になくしたいと思ったら、施術回数を追加する必要も出てくると思います。

ここで、「産毛や薄い毛・細い毛のほうが脱毛しやすいのではないか?」と思われる方も多いと思います。しかし、実際にはその逆です。これには、医療レーザー脱毛の原理的なメカニズムと関係があります。

ここでは、医療脱毛における脱毛効果の出やすさ・出にくさを取り上げ、医療レーザー脱毛と針脱毛それぞれの場合を説明します。

太くて硬い毛ほど脱毛効果あり

医療脱毛であれば、医療レーザー脱毛でも針脱毛でも、体毛に熱を生じさせ、その熱エネルギーが毛根に波及して、体毛を生成する組織ごと破壊する仕組みとなっています。

このうち医療レーザー脱毛は、皮膚の上からレーザーを照射します。これは、体毛に含まれる黒いメラニン色素が、一定の波長のレーザーに反応する性質を応用したものです。

すなわち、体毛のメラニン色素がレーザーの熱を吸収することで、熱エネルギーが溜め込まれ、これが体毛を生成する組織ごと破壊するというものです。体毛のもととなる毛母細胞や、毛母細胞の分裂を促す毛乳頭が破壊され、理論上の永久脱毛が実現できます。

ここで重要なのは、医療レーザー脱毛は、体毛の黒い色素を利用したものであるということです。黒い色素をたっぷり含んだ、太くて硬い毛ほど、レーザーに強く反応し、高い脱毛効果を得ることができるというわけです。

また、毛乳頭や毛母細胞は、体毛のうち目に見えない部分の皮膚の奥深くに存在します。体毛に生じた熱がこれらの組織に波及して破壊するわけですから、しっかりと根を張った体毛がたくさん存在し、毛深いと思われる部分のほうが、脱毛効果は高いといえます。

こうした部位は、もともと非常に色濃く体毛が残っている印象がありますし、高い脱毛効果とあいまって、体毛が減ってきたという実感を得やすい部分といえます。

これとは逆に、体毛が細く、色も薄い毛だったり、産毛や白髪のような黒いメラニン色素がほとんど含まれていない毛では、レーザーの熱の吸収があまり行われず、脱毛効果が出にくい部分といえます。

産毛は脱毛しにくい?

産毛は黒い色素があまり含まれていないために、脱毛がしにくい毛です。ただ、産毛は白髪とは異なり、色素が全く無いわけではないため、脱毛の効果が全く無いわけではありません。

産毛の脱毛は、他の体毛と同じ効果を得ようと思えば、照射出力を引き上げる必要があります。ただし、あまりパワーを上げすぎると肌の色素が反応してヤケドのリスクが高まりますし、パワーを下げすぎると十分な脱毛の効果が得られません。

このため、産毛が多い部分の脱毛にあたっては、施術スタッフへの研修・教育がしっかりしており、確かな技術で施術実績を積み重ねてきた医療機関(クリニック)を選ぶと良いでしょう。

さらに、産毛の脱毛は、かえって太くて濃い毛が生えてくる増毛化・硬毛化というケースがあります。どうして産毛の脱毛後に増毛化・硬毛化が起きるのかは、科学的に解明されておらず、原因はよく分かっていません。

ただ、増毛化・硬毛化したあとの毛は、黒い色素を豊富に含んでいるため、かえって脱毛がしやすく、これらの毛に施術したあとは、他の部分と同様に、理論上の永久脱毛が可能となっています。

こうしたことから、増毛化・硬毛化した場合やコース終了後も、割安料金で追加照射・再照射を行ってくれるクリニックがあります。また、コースの有効期限が長かったり、無期限で受けられるクリニックも良心的といえます。

針脱毛とレーザー脱毛を比べると

針脱毛は、産毛や細くて薄い毛でも早期から高い脱毛効果が得られます。針脱毛は、1本1本の毛穴に絶縁針を突き刺し、電流を流すことで体毛に熱を生じさせる方法です。

熱エネルギーが毛根にまで波及し、体毛を生成する組織ごと破壊する仕組みは針脱毛も医療レーザー脱毛も同じです。ただ、レーザーは体毛の黒い色素を利用するのに対し、針脱毛は直接体毛に熱を発生させるため、体毛の色素に左右されず、大きな脱毛効果が期待できます。

ただし、針脱毛は1本1本針を突き刺す施術ですから、医療レーザー脱毛より非常に長い時間がかかる割に一度に施術できる範囲はとても狭いエリアに限られます。また、体毛に直接電流を流すわけですから、ヤケドなど肌トラブルのリスクは相当高まります。

確かに針脱毛は、医療レーザー脱毛よりさらに確実な脱毛方法です。ただし、施術範囲の効率が悪く、とても長い時間を費やしますし、肌へのリスクも高い方法です。また、医療レーザー脱毛より、とても高額な方法でもあります。

医療レーザー脱毛は、産毛や細くて薄い毛は脱毛しにくい方法です。しかし、一度に施術できる範囲が広くて効率が高く、施術時間も針脱毛に比べればグッと少なくて済みます。医療レーザー脱毛でも理論上の永久脱毛が実現できますし、費用も相対的に安く済みます。

なお、脱毛が1回の施術で完了しないことは、どの方法の場合も一般的です。これは、体毛は成長期→退行期(移行期)→休止期という成長サイクル(毛周期)を持っており、成長期の毛にのみ脱毛効果があるからです。

体毛は1本1本異なる毛周期を迎えるため、すべての体毛が成長期のタイミングで施術を受けるように、一定の間隔で複数回に渡って施術を行うことで、脱毛が完了します。

このうち、医療行為として行われる医療脱毛は1回あたりの脱毛効果が高く、理論上の永久脱毛が実現するため、多くの場合は1~2年のうちに5~8回の施術で済みます。

こうした医療脱毛の特性を考慮すると、まずは医療レーザー脱毛で効率よく幅広い脱毛を行い、これを1年程度受けることで、ほとんどの部位は理論上の永久脱毛を終えることができます。

その一方、医療レーザー脱毛を1年受け続けて、もしも脱毛効果に満足いかない部分があった場合には、より確実性が高く、ピンポイントの局所的な脱毛に適した針脱毛を検討して良いと思います。