針脱毛とは

針脱毛とは、1本1本の毛穴に金属針を差し込み、そこに高周波の電流を流すことで毛根周辺にダメージを与え、体毛を作る組織を破壊することで理論上の永久脱毛が可能となる脱毛方法です。

針と言っても先が尖っているわけではなく、あくまでも毛根内部に電流を通すためのものです。従来は電気針といって、皮膚と触れる部分に直接金属部分が接触し、電流が流れる際は非常に強い痛みや熱を感じるという欠点がありました。

現在では、絶縁針と呼ばれる針が主流です。これは、金属針のなかでも皮膚と触れる部分は特殊なコーティングがほどこされ、電流は毛根周辺だけに流れて皮膚には絶縁(電流が流れない)よう工夫されています。

絶縁針は従来の電流針に比べれば、針を差し込んだ毛穴の皮膚に電流が来ることはありません。とはいえ、一般的に針脱毛は、医療レーザー脱毛よりも非常に強い痛みを感じやすい脱毛法ということができます。

針脱毛は、医療機関(クリニック)で行われるほか、エステサロンなどで行われることもあります。ただし、医療機関では無い針脱毛は、法律で医療行為に該当する施術が禁止されており、医療針脱毛と区別するためにニードル脱毛などと呼ばれることがあります。

医療機関では無いところのニードル脱毛の場合、医療行為に該当しないよう、電流を流す場合の出力が低く抑えられます(低周波)。また、痛みを感じた場合も、クリニックならできるような麻酔措置を行うことができません。

こうしたことから、針脱毛を受ける場合も、高い脱毛効果を示し、麻酔措置や医薬品(炎症止めの軟膏・クリームなど)の処方が受けられる医療機関での受診をおすすめします。

ここで、針脱毛のメリット・デメリットを取り上げます。

この記事(ページ)の目次です。

針脱毛のメリット

針脱毛は、毛根周辺に存在して、体毛のもととなる毛母細胞や、毛母細胞の細胞分裂を促す毛乳頭といった、体毛を生成する組織を破壊することで、理論上の永久脱毛が達成できます。このメカニズム自体は、医療レーザー脱毛と同じです。

(「永久脱毛」の意味については、「永久脱毛」の意味は?で詳しく説明しています)

同じ医療脱毛でも、針脱毛とレーザー脱毛を比べると、針脱毛は1本1本の体毛に直接作用するわけですから、より確実に脱毛効果を得ることができる脱毛方法といえます。局所的に間違いなく脱毛する用途に向いています。

また、医療レーザー脱毛は皮膚の上から照射して、体毛に含まれる黒いメラニン色素が熱エネルギーを吸収する性質を応用したものですが、針脱毛はこれに左右されません。

医療レーザー脱毛であれば、体毛だけでなく皮膚も熱を吸収するリスクがあるため、日焼けや色素沈着といった部分はNGと言われます。その一方、針脱毛なら、こうした部分でも使えます(程度にもよります)。

また、医療レーザー脱毛は、黒い色素が溜め込んだ熱エネルギーが、体毛を作る組織に波及する仕組みであり、白髪や産毛など色素が少ない体毛では高い効果が得られにくいといえます。

これに対し、針脱毛は、体毛の色素に左右されることが少ない脱毛法です。白髪や産毛でも脱毛効果があると考えるクリニックが多く見られます。

なお、針脱毛は、毛根の活動が活発な成長期の体毛に最も効果が現れやすく、体毛が生えそろった状態で受けたほうが好ましいといえます。

針脱毛のデメリット

針脱毛は、1本1本の毛穴に絶縁針を差し込む脱毛法です。当然ながらとても時間がかかりますし、そのぶん費用もとても高額になります。また、施術時間の割には広い面積を脱毛できるわけではなく、効率性という点では、レーザー脱毛より明らかに劣ります。

また、1本1本の毛穴に絶縁針を突き刺し、高周波の電流を流すという方法は、非常に訓練された熟練の技術が必要です。毛根までしっかりと絶縁針を突き刺し、体毛を作る組織をきちんと破壊するためには、それ相応の技量を持った施術者が必要です。

針脱毛は、身体に高周波の電流を流します。このため、妊娠中、生理中、高熱の方など、身体の状態によって避けるべき方もおられます。

多くのクリニックでは、絶縁針はそれぞれの患者さん専用の針を使います。施術が終わったら、患者別に個人専用の針が保管され、衛生管理が徹底される必要があります。このように、針脱毛は信頼できるクリニックで受けることが重要です。

針脱毛を受ける方は、院内感染の予防も必要です。初回または1年おきに血液検査を受けることが一般的ですし、絶縁針は個人専用ですから買い取ってもらうことが多いと思います。

針脱毛の施術自体の料金は、時間制、施術面積、毛穴1本につきいくらなど、クリニックによって設定が異なります。これとは別に、個人専用の絶縁針や血液検査の料金などがかかります。

さらに、針脱毛の施術中の痛みは、医療レーザー脱毛よりもとても強いといえます。毛穴に挿入した針に電気を通すため、施術後しばらくは肌に赤みがでたり、腫れたりすることもあります。アフターケアも重要なのが針脱毛です。

こうした点から、針脱毛は一度にたくさんの毛を脱毛する用途には向きません。広範囲の部分を効率よく処理するのは医療レーザー脱毛のほうが向いています。針脱毛は、レーザー脱毛でもなお体毛が残った部分をピンポイントで脱毛したい場合に向いているといえます。

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