医療レーザー脱毛は皮膚がんのリスクが高まるのか?

「医療レーザー脱毛を受けると皮膚がんになる可能性が高まるのか?」という疑問を感じる方は、少なくありません。これについては、「レーザー脱毛のレーザーそのものが皮膚がんを引き起こす可能性は全く無い」と言うことができます。

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紫外線と赤外線

そもそもレーザーとは、光を増幅して放射するもの、あるいはその放射装置を指す言葉です。光とは電磁波の一種であり、電磁波とは空間の電場と磁場の変化によって形成される波(波動)の総称です。

電磁波には、光(可視光線、紫外線、赤外線)のほかにも、電波(低周波、超長波、長波、中波、短波、超短波、マイクロ波など)、X線、ガンマ線という種類があります。

これら光をはじめとする電磁波の分類は、波長の違いから来る性質の違いによるものです。波長とは、波動が持っている周期的な長さのことです。

このうち、皮膚がんを引き起こす電磁波は、紫外線であることがわかっています。紫外線は波長が10~400nmという非可視光線(目に見えない光線)です。さらに紫外線は波長の長さに応じて、近紫外線、遠紫外線または真空紫外線、極端紫外線に分類されます。

とりわけ近紫外線は、皮膚の加齢、DNAへのダメージ、日焼け、皮膚がんなど、人体への影響が強く、波長の長さに応じてUVA、UVB、UVCに分類されています。

その一方、医療レーザー脱毛で使われるレーザーは、赤外線と同じ波長の範囲のものが使われます。赤外線は、0.7μm~1mm(=1000μm)の波長に分類される非可視光線です。

医療脱毛のレーザーには、ルビーレーザー(波長:694nm)、アレキサンドライトレーザー(波長:755nm)、ダイオードレーザー(波長:800nm/可変)、YAGレーザー(波長:1064nm。NdYAG)などの種類があります。

1μm=1000nmですから、これらのレーザーはすべて、赤外線の波長の範囲で照射されるレーザーといえます。赤外線はさらに波長の長さによって、近赤外線、中赤外線、遠赤外線に分類されます。

このように、皮膚がんを引き起こすのは紫外線、医療レーザー脱毛で使われるレーザーは赤外線に近いものであり、赤外線に皮膚がんを引き起こす発がん性はありません。医療脱毛のレーザー自体に皮膚がんを引き起こす可能性は無いといえます。

医療脱毛は安全性が高い

皮膚がんは、強烈な日光(紫外線)を浴び続けたり、放射線を大量に浴びると発症することが、よく知られています。その一方で、医療脱毛のレーザーのような、赤外線によって皮膚がんが引き起こされるということはありません。

その一方、ひどいヤケドや外傷の傷跡、あるいは皮膚病の一部から皮膚がんが生じることも知られています。日本人に多い皮膚がんの一種である有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんは、瘢痕(はんこん)と呼ばれるこうした皮膚のあとから生じることがあります。

皮膚病、ヤケド、怪我のあとが残ったとき、それが数年たったあとで皮膚がんになるということも可能性があります。医療レーザー脱毛の場合は、レーザーそのものが皮膚がんの原因にはなりませんが、ヤケドを生じる可能性がゼロではありません。

とはいえ、医療レーザー脱毛でヤケドなどの皮膚疾患が生じる可能性は非常に低く、とても安全性の高い脱毛法といえます。確かに施術直後は痛み、赤み、炎症やむくみを生じますが、大半の方は数時間~1日で元に戻ります。

医療脱毛のクリニックでも、施術直後は炎症止めの軟膏やクリームを処方することが一般的です。医療レーザー脱毛を受けたあとの炎症などの状態は、遅い方でも2~3日で症状が落ち着きますし、後遺症の心配はほとんどありません。

施術後にこうした肌トラブルが長引く可能性は、非常に稀なケースです。また、これは医療レーザー脱毛に限らず、針脱毛やエステ脱毛など、他の脱毛法でも考えられるケースといえます。

医療脱毛はヤケドのリスクも極めて低く、安心して受けることができる脱毛法といえます。もしも万が一、ヤケドが生じたり、2~3日たっても肌の異常を感じることがあれば、医療機関に相談して医師の診察や適切な治療を受けましょう。

こうした肌トラブルやヤケドが生じた場合、エステ脱毛など医療機関では無い脱毛サービスでは、医師の診察や医薬品の処方といった医療行為は受けられません。ヤケドなどは通常はありえないことですが、万が一に備えるなら、やはり安心してケアが受けられる医療脱毛をおすすめします。

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