介護脱毛とは何か?(女性)

「介護脱毛」とは、将来介護されることを想定して、アンダーヘアの体毛を脱毛しておくことを指す言葉です。デリケートゾーンの脱毛は20~30代の方を中心に人気が高いのですが、介護脱毛を目的とした医療レーザー脱毛は、40~50代の方も多く見られます。

介護脱毛とは、自分が介護を受けるとなったときに、デリケートゾーンを少しでも清潔に保てるように、今のうちからあらかじめムダ毛の処理を受けておくことを意味します。

年配の女性にとって、介護される可能性があることは、とても現実的な問題です。実際に自分の親の介護をしたという方も多く、今度は自分が、家族であれ専門的な職員であれ、なんらかの形で介護を受ける可能性を考え始める時期です。

介護脱毛を衛生面から考える

介護脱毛を考える最も大きな要因は、衛生上の観点といえます。まだまだ元気に生活できるうちは良いのですが、ベッドで寝たきりになったり、自分では自由に動くことができなくなったときに、特に問題になるのは「おむつ」の問題です。

介護をしたもらう状態になったときに、おむつを着用したまま排泄を行うと、おむつの内部は尿や便でいっぱいになります。局部はただでさえ、他人に見られたくない部位ですが、介護が必要とはいえ、非常に恥ずかしさを感じることが多いといえます。

それでも、介護が必要な方に対して、介護士にとっては、局部の観察も非常に重要な業務のひとつとなります。排泄物が残る状態が続くことは、炎症や感染症の可能性が高まるため、局部の状態を確かめることはとても大切なことです。

ここで介護脱毛を行っておらず、ムダ毛がデリケートゾーンに多い方の場合は、体毛に絡まった便を拭き取ってもらうのですが、どうしても排泄物や雑菌がデリケートゾーンに残り、炎症を起こすリスクが高いといえます。

これは何も排泄のときに限らず、介護が必要な状態では、おむつをずっと着用した状態では、おむつ内部は非常に蒸れやすく、そこで脱毛処理を受けていない場合では、雑菌が繁殖しやすく、感染症のリスクはとても高くなる状況といえます。

こうした介護脱毛が考えられるようになったのは、高齢化に伴う介護社会の進行と、医療レーザー脱毛の普及と低価格化が挙げられます。自分の親を介護した経験を踏まえ、今度は自分の番を考えるようになった方が増えていることも大きいといえます。

従来なら、デリケートゾーンを家族や介護士に処理してもらうなどと考えもされませんでした。しかし、介護の経験がある方なら、局部をよく見てしっかり拭かないと、炎症や感染症のリスクがあると実感された方も多いと思います。

これに対し、例えば生まれてきた赤ちゃんは、非常にすべすべでツルツルです。赤ちゃんのデリケートゾーンを拭き取る場合を想像すればとても容易にわかると思いますが、拭き取る側も楽に済みますし、手間がかからず比較的スマートにケアを受けられます。

こうしたことから、介護脱毛は、介護する側としても手間がかかりませんし、介護を受ける側も局部を清潔に保ち、あまり長い時間に渡って恥ずかしい思いをせずに済むというメリットがあります。

こうした目的でデリケートゾーンの医療レーザー脱毛を受ける方は、やはり自分の親を介護した経験があったり、赤ちゃんの世話をした経験がある方ほど関心が高いといえます。

熟年女性にも広まる医療脱毛

医療レーザー脱毛を受ける方は従来に比べて、世代を問わず格段に増えているといえます。もともと下半身の脱毛は欧米ではそう珍しいことでは無く、日本でも20~30代の方は、こうした影響もありますし、夫婦や恋人同士で脱毛される方が多くおられます。

アンダーヘアの脱毛は、欧米では夫婦間やパートナーの間に限らず、そう珍しいことではありません。特に、ファッションモデル、俳優、スポーツ選手などセレブと呼ばれる方を中心に、局部を清潔にするという目的で脱毛する方がほとんどといえます。

日本でも、こうした欧米の習慣が伝わるようになっており、ファッションや流行に敏感な若い世代を中心に、アンダーヘアの脱毛に抵抗が無いという方が多くなっています。また、生理中の不快感も低減できるメリットがあります。

特に陰毛周りの脱毛は、英語で「衛生」を意味する「hygiene」から、「ハイジニーナ脱毛」と呼ばれることもあります。ハイジニーナもデリケートゾーンもアンダーヘアも和製英語ですが、それだけ日本でも局部の脱毛が定着しつつあることを意味しています。

その一方、ここで取り上げている介護脱毛という点でいえば、やはりそれ以上の世代の方が非常に関心が高く、40~50代の方を中心に多く受けられています。それ以上の世代でも医療レーザー脱毛を受ける方が少なくありません。

医療レーザー脱毛を受けよう

脱毛といえば、かつては一般の日本人女性が受けるようなものでは無いと考えられてきました。まだまだ高額なイメージもありますし、敷居が高いものと思われてきました。また、施術後の肌トラブルといった心配も少なくありません。

しかし、医療脱毛(医療レーザー脱毛)は、サロンなどのエステ脱毛(光脱毛など)とは異なり、医療機関(クリニック)が医療行為として行うものです。これは医師や看護師という有資格者しか行えないものであり、安全性がとても高いといえます。

また、医療脱毛は、脱毛技術の進歩と普及に伴い、さまざまなクリニックが開設されています。医療脱毛は公的健康保険の適用外医療(自由診療)ですが、自由競争の原理が働いて低価格化が進んでいます。

女性専用で医療レーザー脱毛を取り扱うクリニックも非常に多く、全身脱毛ではなくデリケートゾーンだけの脱毛を受け付けるというクリニックが一般的です。なるべく費用を抑えるなら、こうしたコースを申し込むことが良いでしょう。

(医療脱毛とエステ脱毛の違いに関しては、医療脱毛とエステ脱毛の違いで詳しく取り上げています。)

女性のVIO脱毛とは

女性のデリケートゾーンの脱毛を受ける場合、「VIO脱毛」という言葉がよく使われます。これは、V・I・Oそれぞれのゾーン(ライン)を指す言葉であり、その施術部位は以下の部分を指します。

  • Vライン(Vゾーン):ビキニラインのこと。正面から見て左右の腰骨の上を結んだ線より下部から、脚の付け根のラインより上部までを指すことが多い。ただしIラインを除く。
  • Iライン(Iゾーン):女性器周辺。大陰唇とその周辺。
  • Oライン(Oゾーン):肛門周辺。Oとは肛門を指す。性器から股間の後ろにかけてはOラインとするクリニックが多い。

医療レーザー脱毛の場合、こうした部位を一括して申し込めたり、好きな部位だけを選んで申し込むこともできるクリニックが一般的です。医療脱毛は自由診療ですから、クリニックごとにさまざまなメニューを設定することができます。

また、医療脱毛の優れたところは、施術部位によって、ツルツルに近い脱毛を希望したり、全体的な毛量は減らしつつ体毛自体は自然に残すといったデザイン脱毛ができるところです。介護脱毛の場合、IやOはツルツルに、Vラインは自然な感じを希望する方が多いといえます。

なお、VIO脱毛については、ビキニライン(Vライン)・肛門周り(Oライン)の脱毛および女性のIラインの脱毛で詳細を説明しています。

介護脱毛は白髪になる前に

介護脱毛といっても、40~50代でもまだ早いのでは?と思う方がいるでしょう。ただし、医療レーザー脱毛は体毛に含まれる黒いメラニン色素に効果があるため、メラニンが少ない白髪にはあまり効果がありません。

医療レーザー脱毛は脱毛機を使って、皮膚の上からレーザーを照射します。体毛に含まれる黒いメラニン色素は、特定の波長のレーザーが持つ熱を吸収する性質があります。体毛が吸収した熱は、毛根や毛包に波及して、体毛を生成する組織ごと破壊するため、理論上の永久脱毛が可能になります。

(これに対し、家庭用脱毛器や医療機関では無いエステの脱毛は、法律で医療行為に該当する施術が認められていません。このため、これらの脱毛機器は医療レーザー脱毛が持つ体毛を生成する組織の破壊まで至らず、毛根の活動を弱めたり、一時的な除毛にとどまります)

年配の方のなかには、アンダーヘアも髪の毛と同じように、加齢に伴って白髪になる方が少なくありません。こうした状態になってから医療レーザー脱毛を受けても、ほとんど効果はありません。

白髪化した体毛に対しては、医療機関が行う針脱毛や、エステなど医療機関以外が行うニードル脱毛という方法しかありません。これは1本1本の毛穴に針を差し込み、高周波の電流を流すという脱毛法です。

ただし、針脱毛(ニードル脱毛)は、1本1本の針を差し込むため非常に時間がかかる、一度に受けられる施術範囲が狭く手間がかかる割には効率が悪い、医療レーザー脱毛に比べて全国的に行っているところが少なく費用がとても高額になるというデメリットがあります。

また、1本1本の針は衛生管理がしっかりしていないと感染症のリスクがあり、この針は個人専用となるため買い取る必要があります。医療機関では無いニードル脱毛は、確実な脱毛効果に達する医療行為はできませんし、衛生面でも不安が残ります。

こうしたことから、介護脱毛の場合でも、医療レーザー脱毛が最も効率的で理論上の永久脱毛効果が期待できますし、白髪にならないうちに受けておくことをおすすめします。

(医療レーザー脱毛と針脱毛の違いについては、レーザー脱毛と針脱毛の違いを比較で詳しく比べています)

介護脱毛は何回で完了するのか

なお、医療脱毛(レーザー脱毛、針脱毛)であれエステ脱毛(光脱毛やニードル脱毛など)であれ、どの脱毛法であっても、何回の施術で脱毛が完了するのかについては、1回では済まないことは同じです。

これは、体毛には毛周期と呼ばれる成長サイクルがあり、成長期の毛のみ脱毛効果があるためです。ただ、1回あたりの脱毛効果は医療脱毛のほうがエステ脱毛よりも高いことから、医療レーザー脱毛の場合、一般的な部位で平均的な毛質なら5~6回で済みます。

これに対し、エステ脱毛の場合は、医療行為としての脱毛施術ができないため、1回あたりの脱毛効果が低く、10回以上通う必要がある場合も少なくありません。トータルの費用と時間を考慮すると、医療レーザー脱毛のほうがおすすめできます。

(医療脱毛とエステ脱毛を比べて、何回の施術でどれくらいの間隔を空けて受けたら脱毛が完了するかについては、短期間で脱毛なら医療脱毛とエステどちらが良いのか?で詳しく説明しています)

なお、針脱毛は1本いくらという単位のところもあれば、施術面積によって費用が発生する場合があり、感染症予防の血液検査や1本1本の針の買い取り費用を考慮すると非常に高額になります。

デリケートゾーンの医療レーザー脱毛は、生理中の不快感や下着のムレを低減できます。また、介護が必要な時期よりも前に受けておくことで、婦人科特有の病気・疾患を早期発見できるメリットもあります。

介護脱毛は、老後の介護生活に備える熟年女性のエチケットとして、より幅広く普及する時代も、そう遠くは無いといえます。自分が介護を受けるようになったとき、少しでも炎症や感染症のリスクを減らしたい、恥ずかしい思いを減らしたい方には、医療レーザー脱毛が最もおすすめできます。

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