医療脱毛後のお手入れ方法

医療脱毛(医療レーザー脱毛)を受けたあとは、お肌が熱を持った影響が残るため、元の状態に回復するまで、控えたほうが良いことや、皮膚をケアすべきことがあります。ここでは、医療脱毛を受けたあとに注意すべきお手入れ方法を取り上げます。

身体を温めない

医療脱毛を受けてしばらくの間、最も気をつけるべきケアは、身体が熱くなったり、熱を持つような行為を避けることといえます。特に、医療脱毛を受けた部位が温まるような行為は控えましょう。

特に、医療脱毛を受けた当日の入浴やサウナなど、体全体があったまる行為は避けましょう。医療レーザー脱毛を受けたあとは、肌に赤みや炎症が生じやすい状態です。その日のうちに入浴やサウナなどを行うと、身体がほてったり、赤みや炎症が長引く可能性があります。

もしも、医療レーザー脱毛を受けて帰宅したあとも、ヒリヒリした感じが続く部位があれば、水で冷やしたタオルや保冷剤を使って、該当する部位をクールダウンさせることも大事なお手入れといえます。

なお、シャワーやハンドソープを使うことは問題ありませんが、肌に刺激の強いものは避け、低刺激のものを使うようにしましょう。もちろん、シャワーも熱水ではなく、冷たい水やぬるま湯程度のものが望ましいといえます。

入浴やサウナ以外にも、身体があったまる行為はいくつかあります。特に寒い時期は暖房、とりわけ床暖房やこたつは、知らない間に施術部位が熱を持ってしまう可能性もあるため、うっかりと油断しないように注意が必要です。

その一方、これは季節を問わず言えることですが、激しい運動も医療レーザー脱毛を受けた当日は避けるべきでしょう。これに関連して、「医療レーザー脱毛した日は、セックスをしても大丈夫でしょうか?」と質問する方もおられます。

医療レーザー脱毛を受けたからといってセックスができないということはありませんが、これも他の運動と同じで、激しいものは避けるべきでしょう。激しい運動は、毛穴が開いて汗をかきやすく、皮膚への負担から肌のヒリヒリ感や炎症を招く可能性があります。

医療レーザー脱毛を受けた多くの方は、ヒリヒリした感じや腫れが出ても、数時間から半日程度で治まります。遅くても、2~3日で元の状態に戻る方が大半です。皮膚の様子を見ながら、こうした入浴やサウナ、激しい運動や暖房など慎重に判断すると良いでしょう。

もしも、2~3日過ぎても炎症、腫れ、むくみ、ヒリヒリ感など肌の異常が続く場合は、医療機関に相談しましょう。医療脱毛のクリニックでも、医師の診察のうえで医薬品の処方を行ってくれるところが一般的です。

医療脱毛は安全性がとても高く、こうした肌トラブルが続くことはごく稀なケースです。それでも、万が一こうした状態が続いたり、ヤケドが残った場合は、速やかに医療機関の診察を受診することをおすすめします。

医療レーザー脱毛のリスクと対応でも、さまざまな肌トラブルを詳しく取り上げています)

日焼けは絶対NG

日焼けを避けることは、医療脱毛後のお手入れというよりも、医療脱毛を受けている間を通して絶対に避けるべきケアといえます。日焼けは、皮膚の表面に色素沈着を作ってしまうという意味と、肌へのダメージを与えるという両方の面から、回避すべき事柄といえます。

医療レーザー脱毛は、皮膚の上からレーザーを照射して、体毛に熱を持たせる脱毛法です。体毛に含まれる黒いメラニン色素は、特定の波長のレーザーに含まれる熱を吸収する性質を持っています。

メラニンを持つ体毛は熱を吸収し、その熱エネルギーが毛根や毛包に波及して、体毛を作る組織ごと破壊します。これにより、医療レーザー脱毛は、理論上の永久脱毛を実現することができます。

(「永久脱毛」の意味については、いつまでも毛が生えてこなくなるのか?で詳細を説明しています)

これに対し、日焼けやシミ・ほくろなど、皮膚が色素沈着した部分では、レーザーの熱を体毛だけでなく、皮膚も吸収してしまいます。このため、体毛への脱毛効果が行き渡らないというだけでなく、熱を吸収した皮膚がヤケドや炎症など大きな肌トラブルを引き起こす可能性が高まります。日焼け・シミ・ほくろの部分が脱毛NGなのは、このためだといえます。

もちろん、こうした面に限らず、日焼けは紫外線を通じて肌へのダメージを高めます。医療レーザー脱毛を受けたあとは、皮膚が大きな負担を抱えたあとでもあります。こうした状態で日焼けを行うことは、非常に大きなシミや黒ずみを残す可能性があります。

医療脱毛を受けている間は、皮膚のバリア機能が低下しているため、ほんの少しの日光でも、大きな日焼けを生じやすくなっています。ちょっとした外出の際でも、日焼け止めを積極的に活用して、色素沈着が生じないよう日常的にお手入れを行うことが重要です。

もしも日焼けをしてしまったら、医療脱毛はNGというクリニックが多いと思います。大きな日焼けでなければ、照射できる場合もありますが、その場合は、レーザー脱毛機の照射パワー(出力)を抑えることになり、十分な脱毛効果は得られにくいと思います。

また、日焼けしたことで、医療脱毛におけるヤケド、むくみ、炎症、ヒリヒリ感などの肌トラブルのリスクが高まるだけでなく、施術中の痛みもより強く感じるといえます。こうしたさまざまな要素を考慮すると、医療脱毛中の日焼けは絶対避けるべき事柄です。

医療レーザー脱毛で日焼けと毛抜きがNGな点については、医療レーザー脱毛に日焼けと毛抜きはNGでも取り上げています。

保湿ケアのお手入れも

保湿ケアは、医療脱毛後のお手入れとして、自分から肌に働きかけることができる最も効果的なケアといえます。施術直後は赤みやヒリヒリ感が残っていると思いますから、後述通り炎症止めの軟膏・クリームを使用すべきですが、これがある程度治まった段階では、保湿機能がある市販の化粧水・保湿ローション・保湿クリームなどを使いましょう。

医療脱毛は皮膚に熱を照射するということで、お肌から水分を奪い、乾燥した肌の状態をもたらします。これを放置すると、外部からのダメージを受けやすい状態が続きます。

使用するものは、何も特別なものを用意する必要はありません。乾燥肌による肌荒れを防ぎ、肌に潤いをもたらす保湿成分を配合した化粧水・ローション・クリームで十分です。

乾燥肌をほうっておくと、肌の硬化が起きます。お風呂上がりなど、ボディークリームやフェイスクリームでも構いませんし、保湿機能を持ったものであれば、自分が普段から使っている化粧水・ローションでも構いません。

水分をたっぷり含んで潤いのあるモチモチ肌は、レーザー脱毛機の照射パワーを上げても痛みを感じにくくなり、より高い脱毛効果が得られやすくなります。また、炎症やヤケドのリスクを低減させることもできます。

医療脱毛後のケアは医薬品で

医療脱毛のクリニックでは、施術後に炎症止めの軟膏・クリームを処方されることが一般的です。エステ脱毛でも似たようなものが配布されますが、医療機関では無いため、医療脱毛のように国が認めた効果・効能を持つ医薬品を処方することはできません。

先述通り、医療レーザー脱毛を受けたあとは、しばらくの間は赤みやヒリヒリ感が続くことが多く見られます。通常は遅い方でも2~3日で元の状態に戻ります。施術後に処方される軟膏・クリームは、それまでの間に炎症を抑える薬です。

クリニックのなかには、医療レーザー脱毛のコースを申し込んだ方を対象に、こうした炎症止めの薬を追加料金無しの無料で処方してくれるところもあります。

医療レーザー脱毛は、副作用や肌トラブルのリスクがとても低く、安全性が高い脱毛法です。それでも万が一、強い赤み・ヒリヒリ感・湿疹・痒み・痛み・水ぶくれやヤケド、毛のう炎など、異常を感じた場合は、医療機関に相談することをおすすめします。

医療レーザー脱毛で、大きな肌トラブルが発生する確率は極めて低いのですが、全くのゼロではありません。クリニックは医療機関ですから、医師の診察を受けたり、適切な医薬品の処方を受けられます(内服薬、塗布薬)。とても稀なケースとは言え、おかしいなと思ったら、医療機関に相談しましょう。

脱毛中のお手入れは毛抜きNG

医療脱毛を受けている間のムダ毛のお手入れは、絶対に毛抜きを使ってはいけません。毛抜きを使うことは、脱毛効果と衛生上の両面から好ましくない行為だといえます。

毛抜きを使うことは、脱毛効果があまり上がらなくなることを意味します。体毛には毛周期と呼ばれる成長サイクル(成長期→退行期→休止期)があり、1本1本の体毛がすべて異なる毛周期を持っています。

ここで、医療脱毛であれエステ脱毛であれ、一般的な脱毛法ならどの場合でも、施術を受けることで脱毛効果があるのは、成長期の毛のみです。成長期の毛は、毛根など体毛を作る組織が活性化しており、体毛がすくすくと伸びている時期です。

医療レーザー脱毛は皮膚の上からレーザーを照射を行い、体毛のメラニンが吸収した熱が毛根などに波及する仕組みです。これに対し、毛抜きを行ってしまうと、毛根から引き抜くことで脱毛効果が波及しにくくなったり、1本ごとに存在する毛周期が乱れてしまいます。

医療レーザー脱毛は、毛周期のサイクルを考慮して、平均で2ヶ月おきに照射を受け、一般的な毛質の部位なら5~6回の施術で脱毛が完了します。これは、すべての体毛が、成長期を迎えるタイミングで照射を受けることを意味しています。

なお、医療レーザー脱毛がどれくらいの期間で何回受けたら完了するかについては、短期間で脱毛なら医療脱毛とエステどちらが良いのか?でまとめています。

しかし、毛抜きを行って毛周期が乱れてしまったら、このタイミングを考えた照射が受けにくくなり、高い脱毛効果を阻害してしまいます。また、体毛から毛根へと熱エネルギーが波及しなくなるのも、脱毛効果を押し下げる結果となります。

その一方、毛抜きを行うことは、毛根を傷つけ、毛穴を広げてしまう結果をもたらします。これは、広がった毛穴から雑菌が入って感染症を引き起こしたり、毛根が傷ついて内出血からシミが残る(色素沈着が生じる)可能性があります。

こうしたことから、医療レーザー脱毛を受けている間の日常的なお手入れには、電動シェーバーやカミソリで剃毛することをおすすめします。特に敏感肌の方には、カミソリよりも電動シェーバーを正しく使うことで、安全なお手入れが可能となります。

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