医療レーザー脱毛のリスクと対応

医療レーザー脱毛には、リスクがつきものです。そのことをしっかり理解する必要がありますし、リスクについて事前にきちんと説明してくれる医療機関(クリニック)を選ぶと良いでしょう。

医療レーザー脱毛のクリニックによっては、初回カウンセリングでリスクに関する情報をきちんと伝え、リスクが生じた時には、追加料金無しで対応する無料保証を打ち出したところもあります。

その一方、こうしたリスクに関する説明や情報提供が不十分だったり、リスク発生時の対応について追加料金が発生するクリニックもあります。医療レーザー脱毛のリスクに関する正しい知識を持っていれば、クリニックを選ぶ際の大きな参考材料となります。

ここでは、医療レーザー脱毛に関するリスクをひとつひとつ取り上げ、どういった対応をしてもらえるかといったクリニック選びのポイントを説明します。

照射直後の炎症・赤み・むくれなど

医療レーザー脱毛を受けた直後は、ほぼすべての方に、赤み、ヒリヒリ感、むくみ(炎症性浮腫)、かゆみなどが見られます。レーザーは一定の波長を維持しながら光を増幅して照射しますから、皮膚にも刺激となります。

こうした照射部位の赤み、ヒリヒリ感、むくみ(炎症性浮腫)、かゆみなどは、大半の方は翌日から2~3日程度でおさまります。症状の出方は照射した部位によって異なります。

医療機関の多くは、医療レーザー脱毛の照射直後に軟膏を塗布します。また、軟膏を2~3日分処方するところも少なくありません。こうした軟膏を追加料金無しの無料で提供するクリニックは、とても良心的といえます。

万が一、こうした症状が3日以上も続くようであれば、医師による診察と、軟膏や内服薬などの処方が受けられるクリニックがあります。こうした対応の予約を優先的に受け付けたり、診察代・薬代など追加費用が一切かからないクリニックもあります。

毛のう炎(毛包炎)

毛のう炎(毛嚢炎)は毛包炎ともいいます。毛のう炎とは、毛の根元が白ニキビのようになったり、赤いぶつぶつのような隆起(丘疹=きゅうしん)が出来る症状です。毛のう炎は細菌感染症であり、多くの場合は黄色ブドウ球菌が入り込むことで発生します。

一般的に毛のう炎は数が少ない場合、放置しても自然に治癒する症状です。ただし、発生箇所が多かったり、痛みを伴ったものは、化膿どめの服用薬として抗菌薬(抗生物質)が処方されることもあります。

医療レーザー脱毛の照射部位において、毛のう炎の発生が気になるようであれば、クリニックに相談してみましょう。医師の診察の上、服用薬あるいは適切な軟膏を処方する医療機関もあります。

もちろん、さきほどの炎症・むくみ・かゆみなどのケースと同じく、優先的に診察を取ってくれたり、診察代・薬代など追加費用は無料というクリニックは、より良心的な医療機関といえます。

ヤケド(火傷)

ヤケド(火傷)は、医療レーザー脱毛のレーザーの特性上、まれに起こりうるリスクといえます。また、もともと肌が黒い方や日焼けをした方など、色素沈着されている方は、特にヤケドのリスクがあります。

医療レーザー脱毛はそもそも、レーザーが体毛に吸収されることで熱が発生し、体毛を生成する毛包にダメージを与えて組織を破壊する仕組みです。

ここで、レーザーの照射出力を下げればヤケドのリスクも下がりますが、十分な熱量を得られず脱毛効果も低下します。その一方、十分な脱毛効果を得ようとすれば、「体毛と毛包を破壊しつつ、皮膚にはダメージを与えない」ところまで照射することが理想です。

その一方、医療脱毛のレーザーは、黒いメラニン色素が反応して熱を発生する仕組みを利用したものです。このため、肌が黒い方や色素沈着が大きな部位は、肌が反応してヤケドに至る可能性もあります。

ただ、多くの医療機関(クリニック)では、肌や体毛の個人差、その日の肌の状態などを診察した上で、レーザーを使用する場合の出力を調整したり、冷却措置を行いながらの照射を行っています。

特に日焼けの方は、色素沈着が大きいためヤケドになるリスクが高いといえます。クリニックによっては、日焼けの方はレーザー脱毛NGとしていたり、既にレーザー脱毛を受けている方に日焼けを避けるよう注意喚起しているところが見られます。

なお、家庭用脱毛器やエステなどの脱毛も、原理としては熱反応の応用です。これらは医療機関では無いため認められたレーザーの出力が弱く、毛根の組織を破壊するまでには至りませんし、無理に効果を出そうとして繰り返し利用するとヤケドの原因になります。

医療レーザー脱毛でヤケドが生じることはとても稀ですが、ゼロとは言い切れません。万が一ヤケドが生じた場合は、医師が適切な処置を行い、薬を処方するクリニックが少なくありませんし、こうした措置や薬に関する追加費用がゼロというクリニックも増えています。

増毛化・硬毛化

増毛化・硬毛化というのは、非常に珍しいケースではありますが、レーザー脱毛によって逆に毛の数が増えていったり、硬い毛が生えるといった現象を指します。

本来は毛を作る組織ごと破壊するレーザー脱毛が、なぜ増毛化・硬毛化をもたらす場合があるのか、その理由は科学的に解明されていません。諸説あるのですが、これは医療レーザー脱毛に限らず、同じ原理のレーザー脱毛を行うエステサロンなどでも起こる現象です。

ただ、増毛化・硬毛化が生じた場合でも、多くの方は引き続き医療レーザー脱毛を受けることで、状態が改善した事例もあります。クリニックのなかには、増毛化・硬毛化が確認された方は、該当部位に限り1年間追加料金無しの無料保証で再照射を提供するところもあります。

打ち漏れ

打ち漏れとは、レーザー脱毛を受けたあと、1箇所や一列に毛が集中して残った箇所が生じる現象です。多くの医療機関では、訓練を受けたスタッフがレーザー照射を行っていますが、どうしてもこうした打ち漏れが生じることがあります。

レーザー照射を行う脱毛器のなかには、照射口が丸くなっていて隙間ができやすい機種があります。また、皮膚を吸引してのばすように広げ、皮膚へのダメージを最小限に抑えつつ効率良い照射を実現した最新機種がありますが、これも打ち漏れが起きやすい特徴があります。

ほとんどの場合、照射を行うのは教育や研修を受けたスタッフです。打ち漏れの反対である「重ね打ち」はヤケドを起こすリスクがあるため、どちらの現象とも招くことが無いよう、日々照射技術の向上に努めています。

打ち漏れは、すぐに分かるわけではありません。通常、照射部位の毛が抜け落ちるのは2~3週間後です。それでも抜け落ちず残っている毛がある場合は、打ち漏れの可能性が高く、クリニックに相談することをおすすめします。

クリニックのなかには、打ち漏れを確認した方に、照射後4週間以内なら優先的に予約を受け付け、追加料金無しやコースの回数にカウントせず、実質無料で再照射を行ってくれるところもあります。

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