永久脱毛のスケジュール

今回は、医療脱毛を受ける場合、特に医療レーザー脱毛を想定した永久脱毛のスケジュールについて取り上げます。

(医療脱毛は理論上の永久脱毛を実現できる脱毛法ですが、これについては「永久脱毛」の意味は?で説明しています)

医療脱毛であれ、医療機関では無いエステサロンの脱毛(光脱毛、フラッシュ脱毛)であれ、脱毛効果が及ぶのは、体毛の成長サイクルのうち成長期の毛だけです。このため、どの脱毛法でも1回で終わらず、複数回の施術を経て完了することが一般的です。

医療行為である医療脱毛なら、毛根に存在して体毛を生成する組織ごと破壊するため、理論上の永久脱毛が可能です。これに加え、1回あたりの脱毛効果が高いため、1~2年の間に5~8回の施術で完了することが一般的です。

ここで、すべての体毛が成長期のタイミングで照射を受けるため、ある程度の間隔をあけて施術を受けることが必要です。あまり短期間の間に頻繁に受けても、毛周期を考慮すると効果が無く、肌トラブルのリスクも高まります。

そこで「どの程度の施術間隔が妥当か?」という点が問題になるのですが、一般的には2ヶ月(1ヶ月半~2ヶ月半)ごとが適切かと思います。また、顔は4~8週間、顔以外の体は8~10週間が平均的なラインです。

(毛周期や施術間隔について、より詳しく知りたい方は、毛周期と施術間隔についてが参考になります)

もちろん実際には個人差があるため、必ずしも平均的な施術回数や間隔通りに行かないこともあります。むしろ個々のケースに応じて調整してくれるほうが、良心的な医療機関といえるかもしれません。

こうした点を踏まえつつ、ここでは、一般的に5回で医療脱毛を完了する平均的なモデルケースを取り上げます。

初回施術前の準備

まず、医療脱毛で初めて予約を入れると、初回の脱毛に訪れるまでに注意すべき事柄が伝えられると思います。一般的には、日焼けや毛抜きを行わないでほしいと言われると思います。

医療脱毛は、体毛に生じさせた熱エネルギーが毛根に波及し、そこに存在して体毛を生成する組織ごと破壊する仕組みです。特に医療レーザー脱毛は、体毛の黒い色素を利用して熱を発生させるため、色素沈着がある日焼けの肌には、ヤケドのリスクがあるため、脱毛施術を行うことができません。

また、毛根ごと体毛を引きちぎる毛抜きは、体毛を生成する組織への脱毛効果が得られなくなり、皮膚を傷つけて色素沈着や雑菌が入る可能性があるため、これも医療脱毛に際してはやめるべき行為です。

また、初回の来院前には、剃毛をして来てくださいという医療機関(クリニック)と、何もせずに来てくださいというクリニックがあると思います。

前者の場合でも、先述通り毛抜きは避け、皮膚・毛穴・毛根が傷つくといった影響が出ないように、電気シェーバーまたはカミソリを使うことが推奨されると思います。

後者の場合は、初回に体毛の様子を観察して今後の施術の見通しを立てたり、施術後と比較するため写真撮影をするといった目的で、剃毛をしないで来てくださいというクリニックがあります。

初回の施術

初回の施術を受けたあと、毛が抜けないと焦る必要はありません。毛周期を考慮すると、2~3週間後までに体毛が自然と抜け落ちることが一般的です(10日程度で落ちる方もいます)。

自然と抜け落ちるまでは、先ほどの方法で剃毛して、経過を見守りましょう。医療レーザー脱毛の場合、3週間たって抜け落ちない箇所が残っていたら、打ち漏れの可能性があります。

打ち漏れが生じた場合、クリニックによっては追加料金無し、あるいは、コース回数にカウントすること無く再照射を行ってくれるところもあります。この再照射は、照射後何週間以内までならOKか、確認のため剃毛はせずに行くべきかといった条件をよく確認のうえ、クリニックに相談してみましょう。

2~3回目の施術

2~3回目の施術は、先述通り、顔は4~8週間、顔以外の体は8~10週間の間隔で予約を取ることが一般的です。クリニックによっては、1回目、2回目、、と、最初のうちは体毛を生成する毛根がたくさん残っていますから、間隔をやや短く置き、3回目以降は体毛が生え揃うまで間隔を置くというところもあります。

医療脱毛のクリニックは予約制が主流ですが、初診優先か再診優先かは医療機関によって異なります。また、土日祝日は混みやすいことが一般的です。

2回目、3回目の施術の時点では、部位にもよりますが、まだまだ太くて濃い毛が残っていることもあると思います。

4~5回目以降の施術

平均的には、明らかに毛質が細くなってきたなと感じるのは、4回目の施術時点かと思います。自己処理を行う必要性や頻度も、下がってくるかと思います。

4回目の施術から、施術間隔もやや長めに取るようになると思います。やはり医療脱毛は、毛が生え揃った時点で受けたほうが脱毛効果があります。4回目の施術なら、それまでに必要な時間も伸びてくると思います。

もちろん、実際には個人差があります。各自の毛量や毛質を確認し、生え揃ったタイミングでの予約をすすめられることが多いと思います。

5回目の施術も、4回目同様、長めの間隔をおいたあとで受けることが一般的ですが、個々のケースに合わせて、自分の毛量や毛質を確認した上で予約を取りましょう。

これも部位によりますが、多くの方は、5回目の施術でつるつる・すべすべの肌を実感できるのでは無いかと思います。ほとんどのクリニックでは、5回で施術が完了というコース設定だと思います。

医療脱毛で一般的なコース設定を5回とするのには、それなりの根拠があります。永久脱毛の定義について、米国電気脱毛協会(AEA=American Electrology Association)は『最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法』だと定義しています。

つまり、1回の施術で最大20%の毛が成長期を迎えると想定すれば、単純計算で5回×20%=100%というわけです。

ただ、実際に何回受ければ脱毛が完了するかは個人差が大きく、医療機関によっては、初めから6~8回まで受けられるコースを設定するところもあります。

これに対し、コース自体は5回を基本としつつ、部位によっては5回で満足いかなかった場合に、コース終了者を対象にした追加施術1回あたりの料金を非常に割安な価格で提供するクリニックもあります。