短期間で脱毛なら医療脱毛とエステどちらが良いのか?

脱毛を短期間で済ませたいという方は少なくありません。そこでやはり、医療脱毛とエステを比較して、どちらが早く、短期間のうちに脱毛施術が完了できるかという点が問題になります。

脱毛が短期間で済ませられるかどうかは、「施術回数」と「施術間隔」が左右します。どの脱毛法でも、1回で完了する脱毛法はありませんし、次回の施術まである程度の間隔をおいて照射を受ける必要があります。

そこで問題になるのが、「1回あたりの脱毛効果」です。1回あたりの脱毛効果が高ければ高いほど、それだけ少ない施術回数で済みますし、短期間のうちに完了することができます。

その一方、医療レーザー脱毛であれ、エステ脱毛であれ、体毛の成長サイクルのうち成長期の毛にのみ脱毛の効果があります。1本1本の体毛は異なる毛周期を持っており、すべての体毛が成長期のうちに施術が受けられるように、一定の間隔をおいて照射を受ける必要があります。

ここでは、医療脱毛(医療レーザー脱毛)と、エステサロンなどの光脱毛(フラッシュ脱毛)では、どちらが短期間で脱毛できるかを、脱毛の仕組みや脱毛の効果という点から、詳しく見ていきます。

1回の脱毛効果が高いほど短期間で済む

脱毛を短期間で済ませるには、1回あたりの脱毛効果が高いぶんだけ、少ない施術回数で完了できる医療レーザー脱毛のほうが、エステ脱毛よりも優っています。

医療レーザー脱毛もエステ脱毛も、皮膚の上から照射して体毛に熱をもたせるという原理は同じです。ただし、照射を行う脱毛機のパワーには、大きな違いがあります。

脱毛機のパワーは、照射する際の出力で比較できます。エネルギーや熱量の単位として知られるJ(ジュール)という単位が用いられ、これが大きければ大きいほど、短期間での脱毛が可能になるといえます。

医療機関で行うレーザー脱毛の脱毛機は最大50~60ジュールがほとんどで、低い場合でも40ジュール以上が一般的です。その一方、エステサロンの光脱毛は15~20ジュール前後、家庭用脱毛器は3~20ジュールが一般的です。

実際には、あまり高い照射出力で施術を行えば、ヤケドなど肌トラブルのリスクが高まります。かといって出力を抑えすぎても、十分な脱毛効果は得られません。このため実際には、施術を受ける方の様子や肌の状態を見ながら、照射出力が調整されます。

とはいえ、この数字を見れば分かるとおり、医療レーザー脱毛の脱毛機は非常に強いパワーを持っており、エステ脱毛より短期間で脱毛が完了できる効果があるといえます。

その一方、エステ脱毛や家庭用脱毛器では、医療脱毛なみのパワーを持つ脱毛機を導入することができません。医療脱毛が使う脱毛機は、アメリカのFDA(食品医薬品局)という、日本の厚生労働省に相当する行政機関が認可した機種が一般的です。

強いパワーを持つ脱毛機を使えば、それだけ短期間で脱毛が済みます。それだけでなく、それだけの出力があれば、体毛の毛根や毛包に存在して体毛を生成する組織ごと破壊することが可能となり、理論上の永久脱毛が可能となります。

ただし、そのような組織を破壊する行為は、医師法によって医療行為と規定されています。医療行為は、医師や看護師が医療機関で行う場合以外は、違法行為となります。このため、毛根や毛包を破壊する作用がある脱毛機も、医療脱毛以外は使うことができません。

短期間で脱毛が完了するほどの脱毛機は非常に強いパワーを持ち、体毛を作る組織ごと破壊することができます。こうした脱毛機を導入できるのは医療機関(クリニック)だけであり、エステ脱毛や家庭用脱毛器では不可能だといえます。

施術間隔を置いたほうが短期間で済む

脱毛を短期間で済ませようと思うばかり、あまりに短い間隔のうちに頻繁に施術を受けても、あまり効果がありませんし、肌への影響も心配されます。

まず、冒頭に少し触れたとおり、医療レーザー脱毛であれ、エステ脱毛であれ、照射の効果があるのは、体毛の成長サイクルのうち成長期の毛だけです。これは、体毛が持つ毛周期という成長サイクルと関係しています。

そもそも体毛は、成長期(成長初期→成長期)→退行期(または移行期)→休止期を繰り返して生え変わる毛周期という成長サイクルを持っています。このうち成長期の毛にのみ脱毛の効果がある一方、1本1本の体毛はすべて異なる毛周期を持っています。

このため、短期間で脱毛を完了させる場合でも、すべての体毛が成長期を迎えるタイミングで照射を受けることが必要です。つまり、それぞれの体毛が代わる代わる成長期を迎えるために、一定の間隔をあけて施術を行うことが必要ということです。

一般には、前回の施術からある程度毛が生えそろって来た時期に、成長期を迎えた毛が多く、一度の照射でより大きな脱毛効果が得られやすいと考えられます。成長期は毛根の活動が活性化しているため、このように毛が生えそろった時期が目安といえます。

その目安としては、医療レーザー脱毛では2ヶ月(1ヶ月半~2ヶ月半)おき、エステ脱毛でもそれと同じかやや長めの間隔を提案されることもあります(2~3ヶ月おき)。もちろんこれは一般的な目安であり、実際は施術部位や個人差により左右されます。

どれだけ短期間で脱毛を済ませたいと思っていても、体毛には毛周期があること、脱毛の効果は成長期の毛のみに現れることを考慮したら、脱毛では1回の施術では完了しないことや、一定の間隔をおいて施術を受けることが必要だといえます。

こうした性質を理解せず、間隔を置かずに照射を受けることは、前回の施術に比べて成長期を迎えた体毛がそう多くなく、あまり脱毛効果が得られません。短期間の脱毛を目指したつもりが、かえって無駄な施術に費用と時間を浪費したということになります。

当然ながら、あまりにも短期的な成果を追い求めて、間隔を空けずに頻繁に施術を受けることは、それだけ肌への負担を増加させます。炎症、腫れ、むくみ、赤みなどが長く続いたり、毛のう炎やヤケドなどのリスクも高まるため、これは避けるべきです。

施術回数は何回必要か

短期間の脱毛を目指すとはいえ、ここまで見てくると、一定の施術回数と施術間隔が必要だとわかりました。そこで最後の問題となるのは、「それでは何回受けたら脱毛は完了するのか」という点です。

先に結論をいえば、医療レーザー脱毛なら5回程度の施術で済みます。その一方、エステ脱毛で医療レーザー脱毛を同じ程度の脱毛を目指すなら、10回以上は必要だといえます。

ただしこれは、平均的な毛質の日本人が、一般的な施術部位を受けた場合の目安です。実際には、施術部位や個人差(毛の量や毛質など)に左右されます。例えば医療脱毛の場合、5回まで必要無い部位もあれば、6~8回程度必要な部位も出てきます。

また、この回数は、「自己処理がしなくても済む程度の脱毛」を想定しています。見た目にはほとんど毛を気にすることが無いレベルの脱毛であり、ほとんどの方はこのレベルで満足される一般的な脱毛に必要な回数です。

ただ、施術部位によっては、なかには「これでは満足しない」という方も出てきます。こうした場合でも、医療脱毛なら8~10回、施術部位によっては12回前後の施術で「完璧なツルツルの脱毛」に近い効果を得ることができます。

これと同じ程度の脱毛をエステで目指そうとすると、15~20回、施術部位によってはそれ以上の施術回数が必要です。しかもエステサロンの場合、先述通り毛根や毛包を破壊するに至らず、理論上の永久脱毛という根本的な解決策にはなりえません。

ここまで見てきたら、一般的に多くの方が満足する程度の脱毛を短期間で完了するなら、平均的には2ヶ月おきに5回の施術で完了できるといえます。

実際には施術部位や個人差があって大きく違う部位や患者さんが出てくるため、2ヶ月おきに5~8回=1年~1年半程度が、ほとんどの方が満足する一般的な脱毛の目安といえます。

その一方、エステ脱毛は、体毛を作る組織の破壊には至らず、毛根の活動を弱めたり、体毛を一時的に減毛する効果にとどまります。医療脱毛と同程度にまで毛を減らすためには、非常に長い期間と施術回数がかかるため、トータルの出費は医療脱毛よりかかる場合もあるといえます。

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