医療脱毛は産毛にも効果があるのか?

今回は、医療脱毛が産毛にも効果があるのかという点について、まずは産毛の意味を考えた上で、医療レーザー脱毛や針脱毛の場合の効果を取り上げます。

産毛とは?

医療脱毛は産毛にも効果があるのかという点は、多くの方が感じる疑問です。産毛の定義にはいろいろありますが、「デジタル大辞泉」では以下のように説明されています。

  1. 生まれたときから赤ん坊に生えている毛。うぶがみ。
  2. 人の顔や首筋などに生えているごく柔らかい薄毛。また、そのようなもの。

一般的に「産毛」と聞いてさまざまな程度やイメージの毛を想像する方が多いと思います。ここでは、薄くて短く、柔らかい毛という前提で話を進めます。

医療レーザー脱毛の場合

医療脱毛のなかでも医療レーザー脱毛では、産毛の脱毛は難しいと考えられてきました。それは、レーザー脱毛のメカニズムとおおいに関係があります。

そもそも産毛というものは、薄くて短く、柔らかい毛です。こうした毛は黒々としておらず、白みがかった頼りない毛だといえます。産毛は剛毛と言われる固くて長い毛に比べると、黒いメラニン色素をあまり多く含んでいません。

その一方、医療レーザー脱毛は、メラニン色素が特定の波長のレーザーに反応する性質を応用したものです。皮膚の上からレーザーを照射すると、体毛の色素が熱エネルギーを吸収し、溜め込まれた熱エネルギーは毛根まで波及します。

この熱エネルギーが、毛根に存在して体毛を生成する毛乳頭や毛母細胞などの組織ごと破壊することで、理論上の永久脱毛を達成できるのが医療レーザー脱毛です。ただし、産毛のように色素を十分含んでいないと、脱毛に十分な熱を吸収しきれないことがあります。

このため、医療レーザー脱毛では、黒い色素があまり多くない産毛には効果が低いと考えられてきました。ただし、色素が全くない白髪と異なり、産毛の場合は黒い色素を多少は含んでいるため、脱毛効果が全くないわけではありません。

【追記】医療レーザー脱毛のなかでも、産毛にも効果があると考えられているレーザーがあります。これについては、医療レーザー脱毛では産毛は残るのか?で詳しく後述します。

針脱毛の場合

医療脱毛には医療レーザー脱毛と針脱毛という2つの方法があります。針脱毛は、産毛でも効果があると考えられます。針脱毛は、1本1本の毛穴に針(絶縁針)を差し込み、電流を流すことで直接毛根で熱を生じさせる脱毛法です。

針脱毛はその仕組みを考えれば、黒い色素が少ない産毛でも、脱毛効果が得られやすい脱毛方法といえます。ただし、1本1本の毛穴に手作業で針を差し込む方法ですから、相当に時間がかかりますし、脱毛効果は施術者の技量に左右される面が大きい方法です。

全国的に見れば、医療脱毛の中心は針脱毛よりレーザー脱毛といえますし、針脱毛はレーザー脱毛よりもさらに高額な脱毛法です。また、スペースごとに照射して効率性が高いレーザー脱毛に比べると、確実性が高いものの手間のかかる針脱毛は、どちらかといえば局所的な脱毛に向いています。

こうした点から、初めて医療脱毛を受ける方は、まずは効率よく幅広い面積が脱毛できるレーザー脱毛を経験し、それでも細くて小さな毛が目立つと感じるところがあれば、補充的にピンポイントで針脱毛を受けることが一般的におすすめできます。

医療レーザー脱毛でも産毛に効果はあるのか

医療レーザー脱毛には、波長によってレーザーが違いますし、採用しているレーザーや照射方法によって脱毛機にも違いがあることを、医療脱毛のレーザーと脱毛機の種類で説明しました。

この医療レーザー脱毛のなかでも、ダイオードレーザーというレーザーや、メディオスターNeXTという脱毛機は、産毛にも効果があると言われています。

ダイオードレーザーは、その波長を変化させることができるため、浅い毛根から深い毛根まで幅広く対応し、産毛にも効果があると考えられています。

メディオスターNeXTは従来の脱毛機とは異なり、毛根より浅いところに存在して毛根に細胞を供給するバルジ領域に熱を蓄熱させる脱毛方式であるため、細くて短い産毛にも効果があると考えられています。

ただし、実際に産毛に脱毛効果があるかどうかは個人差もあります。ダイオードレーザーやメディオスターが産毛には効かなかったという方が、他のレーザーや脱毛機では効果を実感したという場合もあります。

レーザーや脱毛機の種類は、照射する波長や照射方式の違いがあるため、なるべく複数の脱毛機を備えたクリニックを選ぶことで、自分に見合った施術が受けられる選択肢が広がります。こうした点も、クリニック選びのポイントといえます。

医療レーザー脱毛では、レーザーや脱毛機の研究開発の進化から、産毛に対する効果も改善しています。産毛であっても、目の前に持ってきたり、光にかざすまでしない限り、目立たなくすることは十分可能ですし、他の毛と同様の脱毛まで行ける可能性も高まっているといえます。