有効期限・解約・コース終了後の料金

医療脱毛は、1回の施術では完了しません。これは医療機関以外のエステサロンなどの脱毛でも同じことですが、複数回通院することで脱毛は完了します。このため、脱毛完了までの回数をセットにした施術部位ごとのコースを提供されることが一般的です。

もちろん、1回ごとに施術を予約してその都度料金を払うことも出来ます。ただ、多くの医療機関(クリニック)では、1回あたりの料金が割安となるさまざまな施術部位ごとのコース設定を行っており、医療脱毛ではコースを申し込むことが主流といえます。

ここで医療脱毛を選ぶ際に重要なのが、医療脱毛のコースの有効期限や、解約を申し出る場合の残金の扱い、コース終了後に追加して施術を受けたい場合の料金です。

今回はまず、どうして脱毛は1回では終わらないのか、脱毛の完了までには何回/どれくらいの期間が目安かについて詳しく説明したうえで、医療脱毛の有効期限や解約時の対応、コース終了後の料金といった点を取り上げます。

脱毛が1回で終わらない理由

医療脱毛では、5回程度で施術を完了するコースが一般的です。体毛が毛周期を繰り返すという性質上、1回の施術で脱毛が完了しないのは、医療脱毛に限らず、どの脱毛法でも同じです。

そもそも体毛は、成長期(成長初期→成長期)→退行期(または移行期)→休止期という成長サイクル(毛周期)を繰り返して生え変わるものですが、この毛周期は1本1本の体毛が全く異なるサイクルを持っていることが知られています。

実際に脱毛の効果があるのは、体毛の成長サイクル(毛周期)のうち成長期の毛だけであることも判明しています。このため、医療脱毛でもエステ脱毛でも、あるいは家庭用脱毛器といったあらゆる脱毛法でも、1回の施術で完了することが無いのです。

特に、医療レーザー脱毛とエステサロンの光脱毛(フラッシュ脱毛)では、皮膚の上から照射して体毛に熱を発生させるという原理は同じですが、1回あたりの脱毛効果やその効果の永続性には大きな違いがあります。

医療レーザー脱毛の場合、一定の波長のレーザーが持つ熱を、体毛に含まれる黒いメラニン色素が吸収する性質を応用します。皮膚の上から照射することで、体毛が溜め込んだ熱エネルギーが毛根まで波及し、体毛を生成する組織ごと破壊します。

医療脱毛であれば、毛根に存在して体毛のもととなる毛母細胞や、毛母細胞の細胞分裂を促す毛乳頭という部分に壊滅的なダメージを与えることが可能です。このため、体毛を作る組織ごと破壊することによって、理論上の永久脱毛が実現できます。

その一方、エステサロンや家庭用脱毛器など、医療機関以外の脱毛法は、法律によって医療行為が禁止されています。これらの光脱毛やフラッシュ脱毛は、原理的には医療レーザー脱毛と同じですが、医療行為に該当しないように照射出力が抑えられています。

こうしたことから、医療レーザー脱毛では理論上の永久脱毛が得られる反面、エステ脱毛などでは、現在生えている体毛の除去や毛根の活動の低下にとどまり、体毛の組織を破壊すると言った根本的な解決法にはつながらないといえます。

医療レーザー脱毛なら何回の施術で完了か

医療レーザー脱毛とエステ脱毛では、照射出力の違いによって、1回あたりの脱毛効果も違ってきます。そこで問題となるのは、「何回の施術で脱毛が完了するのか?」という点です。

ここで、実際の照射器を比較してみましょう。レーザー脱毛(光脱毛)で用いる脱毛機(照射器)のパワー(照射出力)を比較する単位としては、熱量やエネルギーの単位として知られるジュール(J)が一般的です。

医療脱毛(医療レーザー脱毛)なら、脱毛機の出力は最大50~60ジュールがほとんどで、低い場合でも40ジュール以上が一般的です。その一方、エステサロンの光脱毛は15~20ジュール前後、家庭用脱毛器はそれ以下という機種が一般的です。

そして、医療レーザー脱毛で言われているのは、個人差や施術部位によって違いがあるものの、一般的には1回あたり約20%の体毛に脱毛効果があるということです。つまり、単純計算で20%×5回の施術で100%の脱毛が完了することになります。

脱毛が完了する平均的な目安としては、40~60ジュールの照射出力である医療レーザー脱毛で5回なのですから、やはり一般的な単純計算ですが、15~20ジュールのエステ脱毛ならその2~4倍(10~20回)の施術が必要ということになります。

そしてもちろん、毛周期には間隔がありますし、あまり頻繁な間隔で照射を受けることは火傷(やけど)など肌トラブルの元となります。毛周期も個人差や部位による違いがあるものの、一般的には2ヶ月(1ヶ月半~2ヶ月半)ごとの施術がすすめられると思います。

ここまで踏まえると、医療レーザー脱毛なら5回×2ヶ月=10ヶ月、エステ脱毛なら10~20回×2ヶ月=20~40ヶ月かかるということが一般的な平均値だといえます。

これも個人差や部位による違いがありますが、医療レーザー脱毛なら5回の施術を1年以内で済む方がほとんどです。追加照射が必要な場合も、1回目から数えて6~8回で1~2年以内で完了する方がほとんどだといえます。

その一方、エステ脱毛の場合は、10回以上かかる場合が多く、最初から2年以上かかる場合も少なくありません。永続性のある脱毛効果はありませんし、肌トラブルが生じたときに医師が診察したり医薬品を処方してもらえるのも、法律によって医療機関(クリニック)以外は認められていません。

ここまでまとめると、確実で永続性のある理論上の永久脱毛には、医療機関で医療脱毛(医療レーザー脱毛)を受けることが必要ですし、脱毛を完了させる一般的な目安としては、5回というコース設定が平均的だといえます。

医療脱毛の有効期限

医療脱毛の有効期限というのは、特に医療レーザー脱毛を選ぶ際に重要なポイントだと思います。先述通り、単純計算なら2ヶ月×5回=10ヶ月で脱毛が完了するというのが理想ですが、実際には個々の事情や施術部位によってそう簡単には行きません。

医療レーザー脱毛を受ける場合、施術にあたっては剃毛をお願いされることが多いと思います(毛抜きはNGです。カミソリや電気シェーバーで皮膚や毛穴を傷つけないように剃ります)。

これは、皮膚の上から毛根に向けてレーザーを照射するため、皮膚の上にある余計な毛を除去しておくためです。ただ、脱毛効果が高いのは毛根が活性化している時期であるため、前回の照射時からある程度毛が生え揃ったタイミングで剃毛し、次の回の施術を受けることが理想的です。

この「毛が生え揃うまで」という期間が、一般的には2ヶ月という間隔が平均的ですが、個人差や施術部位によって違いが出てくることもあります。中には、もう少し間隔を置いたほうが良い方も出てくるでしょう。もちろん、あまり頻繁に施術を受けることは肌トラブルの元です。

また、施術部位によっては「完全にツルツルにせず、全体の毛量は減らしつつ、自然な感じで薄毛にしてほしい」と希望する方もおられます。医療脱毛は1回で完全に完了しないため、こうした要望に応じる医療機関(クリニック)も少なくありません。

医療レーザー脱毛では、1~2回めの施術で全体の毛の量を減らすことが可能です。その後、完全に脱毛したいと思った部位は、3回目以降も同じ間隔で照射を受けると良いでしょう。

その一方、先ほどのように「自然な減毛」を希望する方は、前回の施術からいったん一通り該当部位の毛を生え伸ばしてみて、その状態で良いなら施術を見送り、もっと減らしたいなら照射を受けて、また次回まで同じように繰り返し、その都度判断するという対応をしてくれるクリニックもあります。

当然ながら、こうした減毛を希望する場合は、毛が生え揃うまで待つという期間が必要です。こうした方は、医療脱毛で申し込んだコースの有効期間というものを余裕を持って選ぶ必要があると思います。

もちろん、すべての方が、医療脱毛のペースが最短で済むとは限りません。さまざまな予定が入ってキャンセルするといったことを想定して、有効期間を長く確保したい方も少なくないと思います。

医療脱毛のコースの有効期間は、長ければ長いほど良いと思います。3年とか5年というクリニックもありますし、あとはそのコースで認められる施術回数と有効期間のバランスを考慮して選ぶと良いでしょう。

解約時の対応とコース終了後の料金

自分が受けている医療脱毛のコースが合わなかった場合など、解約を想定する方も多いと思います。コースを受け続けていて、途中解約に応じてくれるのかどうか、その場合の手数料の発生や精算方法を確認しておくと良いでしょう。

解約手数料に関しては、クリニックへの解約手数料がかかるというところもあれば、かからないというところも多く見られます。この点は医療機関によって異なるため、確認しておきましょう。

医療脱毛のコースを解約する場合、例えば5回で10万円のコースを申し込んで3回施術を受けた時点で解約したら、10万円の5分の2の4万円が返ってくるとは限りません。

クリニックによっては、該当コースの1回分の料金が提示されることがあると思います。解約時は、支払い料金からこの1回分の料金×施術済みの回数分の金額を差し引いて返金される場合が多く見られます。

この「該当コースの1回分の料金」は、単純に各コースの料金を施術回数を割った料金とは限らないことに注意が必要です。

ところで医療脱毛を契約する場合、クレジット払いや医療ローンを選んだ方は、クリニックへの解約手数料の有無とは別に、クレジット会社や信販会社への解約時の手数料があることを覚えておきましょう。

このうちクレジット払いを選択した方は、クレジット会社へ数%の解約手数料が発生します。分割払いやリボ払いの場合の分割手数料も返金されません。

また、医療ローンを使って支払っていた方は、解約時にクリニックとは別に、医療ローンを提供していた信販会社に解約した旨を申し出る必要があります。この場合も、分割払いの手数料(金利分)は返金されません。

医療脱毛そのものの契約はクリニックと行うのですが、こうした支払い方法を選択した方は、それと同時に、支払いを立て替えてもらってクレジット会社や信販会社に後払いをする契約を結んでいたわけですから、これらの会社への手数料が発生するわけです。

その一方、医療脱毛の施術コースを完了した場合、コース終了後も施術を続けて完全な脱毛を目指した方向けに、コース終了者を対象にした割安料金で1回あたりの施術料金を設定しているクリニックがあります。

例えば医療脱毛のコースが5回だとして、一般的には多くの方が確実に脱毛効果を実感する一方、なかには5回で十分に満足のいくところまで感じなかった方もおられます。こうした方を対象に、1回の料金を通常の半額以下で提供するクリニックもあります。

医療脱毛の料金体系やコース設定は、ほとんどの方が満足いくように設計されています。それだけでなく、どうしても全ての方がその範囲内で収まるというわけではありませんから、こうしたさまざまな仕組みを確認しておくことも重要だといえます。

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