増毛化・硬毛化とは

増毛化・硬毛化は、脱毛によってかえって新たな毛が生えたり、太い毛が生える現象です。増毛化・硬毛化は、医療レーザー脱毛に限らず、さまざまな脱毛におけるリスクの1つと考えられています。ただし、実際に発生するのは、非常に稀なケースといえます。

増毛化・硬毛化について、さまざまな原因やメカニズムが考えられていますが、医学的に解明されていない部分もあります。その一方、万が一増毛化・硬毛化しても、同じ施術を受けることで、他の毛と同様に脱毛効果があることもわかっています。

こうした現象は、誰にでも起こるものではありませんし、引き続き脱毛を受ければ処理できることには変わりません。ただ、可能性として増毛化・硬毛化という現象があり、仮に起きたとしても同様の施術で対応出来る点は、知識として理解しておくと安心です。

医療レーザー脱毛では、脱毛コース終了者を対象に、追加照射1回の料金を大幅に割引したり、増毛化・硬毛化が確認できた方を対象に、1年間の無料照射対応など、増毛化・硬毛化しても金銭的負担を抑えて同じ施術が受けられるクリニックが数多くあります。

増毛化・硬毛化は医療レーザー脱毛だけでなく、熱や光を利用した方法なら、どの脱毛法でも(エステ脱毛でも家庭用脱毛器でも)起こりうる現象ですが、発生する確率は非常に低いものです。

それでも、もしも自分がそうなったときに備えて、正しい知識を持ち、追加照射が必要になった場合も安心できるクリニックを選びたいものです。

増毛化とは

増毛化とは、脱毛をうけたあとで、毛の量が増えてしまう現象です。毛の本数自体が増えてしまう現象ですが、人間の毛穴には限りがあります。このため、もともと人間の体毛には上限があるため、発毛が見られなかった毛穴が活性化した可能性が指摘されています。

増毛化の原因は、体毛を作る組織がある毛根部が、熱や光の刺激を受けて活性化してしまうと考えられています。特に、休止状態で体毛を作っていなかった毛根が、レーザーによって刺激を受け、新たな毛を作ろうと活性化するのでは無いかと思われています。

通常の医療レーザー脱毛は、皮膚の上からレーザー照射を行い、体毛に含まれる黒いメラニン色素がレーザーに含まれる熱を吸収して、その熱エネルギーが、毛根や毛包に存在して体毛を生成する組織ごと破壊することで、理論上の永久脱毛が実現できる脱毛法です。

(医療レーザー脱毛の仕組みについては、医療レーザー脱毛とはで詳しく説明しています)

その一方、エステ脱毛など医療機関以外の脱毛法は、法律上、毛根や毛包などの組織を破壊することが認められていません。これらは毛根の活動を弱めたり、一時的に除毛する効果にとどまり、根本的な解決策とはなりえません。

ただし、医療レーザー脱毛であれエステ脱毛などであれ、どの脱毛法も、成長期の毛にのみ脱毛効果があるとされています。そもそも体毛には毛周期と呼ばれる成長サイクル(成長期→退行期→休止期)があり、1本1本の体毛がすべて異なる毛周期を持っています。

どの脱毛法でも1回の施術で完了しないのは、毛周期のうち成長期の毛のみに脱毛効果があるからです。これに加え、すべての毛が成長期のタイミングで施術を受けられるように、一定の間隔を置いて施術を受けることが望ましいとされています。

(医療脱毛の場合の適切な施術間隔については、医療脱毛はどれくらい期間を空ければ良いのか?で説明します)

本来は、毛根が活性化して体毛がすくすくと伸びているような成長期の毛に対して、それだけ強く熱が波及して脱毛効果が強く現れます。これに対し増毛化は、主に休止状態だった毛根が刺激を受けることで、新たな毛を生やすようになると考えられています。

ただ、増毛化は、新たな毛穴が増えることではありません。人間の毛穴には限りがありますから、増毛化はもともと毛が生えてなかった毛穴から新たに毛が生えてきた現象といえます。

どの脱毛法でも発生しうるとはいえ、増毛化自体とても稀な現象です。増毛化した毛も成長期を迎えれば、他の毛と同じように脱毛の効果があるとわかっています。体毛は盛んに伸びているほど照射の影響が毛根に達しやすく、脱毛しやすいといえます。

硬毛化とは

硬毛化とは、脱毛をうけたあとで、体毛が固くなったり、毛の色が濃くなったり、長い毛や太い毛になってしまう現象です。硬毛化は、産毛がなりやすいと言われています。このため、産毛が多めの背中やお腹で起こりやすいといえます。

増毛化・硬毛化ともに、医療レーザー脱毛に限らず、医療機関では無いエステサロンや脱毛サロンの光脱毛・フラッシュ脱毛など、光や熱のエネルギーを利用する脱毛方法なら、どの脱毛法や脱毛機でも起こり得るリスクといえます。

硬毛化も増毛化と同じように、毛根が熱エネルギーの刺激を受けて活性化することが原因ではないかと考えられています。ただし、硬毛化は産毛や薄い毛がなりやすいと言われます。

先述通り、熱や光を利用した脱毛法はどの場合でも、成長期の毛ほど大きな脱毛効果があります。医療レーザー脱毛の場合も、すでに毛根が活性化していて、黒くて太い毛がすくすくと伸びている成長期の毛ほど、熱エネルギーが毛根を破壊する高い脱毛効果があります。

その一方、産毛や薄い毛は、体毛に含まれるメラニンが少なく、熱を十分に吸収しきれません。こうした体毛は毛根が生き残りやすく、施術後にかえって活性化するのではないかと考えられています。

ただし、産毛や薄い毛が硬毛化しても、毛根が活性化しているほど脱毛効果が得やすいことに変わりありません。このため、硬毛化したあとで照射を受ければ、他の体毛の場合と同じように、熱エネルギーが吸収され、毛根や毛包などを破壊することができます。

※最近では、産毛にも効果があるとされるレーザーや脱毛機の開発が進んでいます。これに関しては、医療脱毛は産毛にも効果があるのか?で説明しています。

増毛化・硬毛化が起きやすい部位とは

増毛化・硬毛化が起きやすい部位とは、増毛化に関しては休止状態の毛穴が多い部位、硬毛化に関しては産毛や薄い毛が多い部位といえます。両者を合わせると、もともと毛の量が少なく、毛質も薄くて細いものが多い部位が増毛化・硬毛化しやすいといえます。

こうした共通点を考慮すると、増毛化・硬毛化しやすい部位とは、背中、お腹、二の腕、肩、うなじあたりが多いといえます。ただし、増毛化・硬毛化の発生機序は完全に解明されているわけではないため、これ以外の部位でも起きないという保証は全くありません。

ただ、背中、二の腕、肩、うなじなどは、自分でムダ毛処理しにくいところであり、医療レーザー脱毛でも特に人気が高い部位でもあります。施術を受ける前に、増毛化・硬毛化のリスクは十分に理解しておいたほうが良いといえます。

増毛化・硬毛化しても施術を継続して受ければ、他の体毛と同じ脱毛効果が得られます。増毛化・硬毛化に備えて、再照射を無料で受けられる期間延長保証や、コース終了者を対象にした追加照射1回分の割引料金設定など、良心的なプランがあるクリニックがおすすめです。

医療レーザー脱毛は産毛や薄い毛など、黒いメラニン色素が少ない体毛は熱を多く吸収しないため脱毛効果が出にくく、増毛化・硬毛化して毛根が活発に活動している体毛ほど、レーザーが持つ熱を吸収して毛根に波及しやすく、高い脱毛効果が得られるという特徴があります。

(医療脱毛とエステ脱毛の違いについては、医療脱毛とエステ脱毛の違いで詳細を比較しています)

増毛化・硬毛化に備えたクリニック選びを

脱毛に伴う増毛化・硬毛化は、さまざまな原因やメカニズムの研究が進んでいますが、詳細はよくわかっておらず、決定的に確定した要因が確認されているわけではありません。

なお、増毛化・硬毛化したからといって、体質が悪化したり、ホルモンバランスが乱れたといったことは全くありません。医療レーザー脱毛によってホルモンバランスが不安定になるということはありません。

増毛化・硬毛化は、医療レーザー脱毛に限らず、エステサロンや脱毛サロンなど医療機関以外の脱毛サービス(フラッシュ脱毛、光脱毛など)、あるいは家庭用脱毛器でも起こりえます。光線を利用した脱毛法なら、すべての方法で起こり得るリスクです。

医療脱毛で増毛化・硬毛化した体毛は、施術を受け続けることで、他の体毛と同様の脱毛効果を得られることがわかっています。発生する確率は非常に低い現象ですが、万が一自分の身に生じたとしても、引き続き照射を受けることで脱毛することができます。

現在でも医学界では、増毛化・硬毛化に関する研究が幅広く進められています。医療脱毛のクリニックでも、最新の研究成果に基づき、脱毛機の機種変更や照射方法の改善など、硬毛化・増毛化への対応を進めているところが少なくありません。

増毛化・硬毛化が生じた場合、照射をやめて様子を見ることをしても、状況は変わりません。また、脱毛機のパワー(照射出力)をむやみに上げることは、ヤケドなど肌トラブルのリスクを高めるだけです。こうした対応のクリニックは、少し考えものといえます。

その一方、複数の脱毛機やレーザーを兼ね備え、個々の状態に応じて使い分けるクリニックが望ましいといえます。医療レーザー脱毛は、メラニン色素が特定の波長のレーザーの熱に反応する性質を応用したものですが、レーザーは波長の違いによって種類が異なります。

また、脱毛機も、照射方法や照射ヘッドなどに違いがあります。こうしたレーザーや脱毛機を使い分けてもらうことで、増毛化・硬毛化にとどまらず、さまざまな毛の状態(毛質、毛の量)に応じた非常に脱毛効果の高い施術を受けることができます。

(医療レーザー脱毛で使用されるレーザーや脱毛機の種類については、医療脱毛のレーザーと脱毛機の種類で取り上げています)

このように、増毛化・硬毛化は非常に稀な現象ですが、再照射の無料保証期間や、コース終了者の追加照射の割引を設定したり、複数のレーザーや脱毛機を備えるなど、医療レーザー脱毛のクリニックを選ぶ際は、事前にカウンセリングなどで確認しておくと良いでしょう。

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